秋田県鹿角市の鹿角広域消防本部の男性消防隊員が、山菜採りの遭難者を捜索中にタケノコ数本を採ったとして、口頭注意を受けていたことが分かった。
口頭注意を受けたのは、鹿角広域消防署に所属する男性消防隊員。
男性隊員は5月16日、鹿角市十和田大湯の山林で山菜採りで遭難した男性の捜索のため待機しているさなか、現場指揮本部の近くでタケノコ数本を採った。
外部から「捜索隊がタケノコ採りをしていた」と指摘を受け、内部の調査で明らかになった。
消防本部は「遭難した本人や家族の心情を考えれば不適切な行為」と、口頭注意の理由を説明している。
男性隊員は「たまたまタケノコが目につき採ってしまった。本当に申し訳なかった」と話しているという。
捜索されていた男性は5月18日に遺体で発見され、遺体を搬送しようとした警察官2人がクマに襲われ大けがをした。
消防本部は、市民に寄り添った言葉遣いや活動を心がけるよう、全職員に注意を呼び掛けた。