秋田県の横手市や由利本荘市などで大雨による浸水被害が相次いでいる。大仙市の建築会社では、自宅と作業場が水に漬かり、住民は落胆の色を隠せない。
25日午後3時までに、横手市、由利本荘市、にかほ市、羽後町の住宅や公共施設など計61棟で、床上・床下浸水などの被害が確認されている。
大仙市角間川町巽中野にある建築会社では、住宅と作業場が水に漬かった。
加藤建築・加藤丈典社長:
「朝、水の音が聞こえてきて、外を見たらまだ漬かってはいなかったが、1時間ぐらいでダーっと上がってきて一瞬で水がきた」
加藤さんは水が上がる前に車で避難し、隣に住む両親も消防隊にボートで救助され無事だったが、建物の被害は深刻だった。
木材を加工する作業場は、最大で60センチほどの高さまで水が達し、資材や機械はすべて漬かった。
加藤さんは2017年にも大雨に見舞われて浸水被害に遭ったが、機械を乾かすなどしてなんとか会社を継続した。
しかし今回は「乾かしてももう無理じゃないかな…。早く水が引いてくれたらね、それ次第だね」と話し、加藤さんは落胆の色を隠せない様子だった。