クマによる人への被害を防ごうと、秋田県は21日、クマの出没情報や被害があった際の注意などを県民にメールで通知するシステムを、7月1日から運用すると発表した。
7月1日午前10時に秋田県が運用を始めるのは、クマに関する情報を伝達するシステム「クマダス」。
県は、これまでも警察から提供された目撃情報を県のホームページを通じて公開してきたが、「クマダス」は、住民や警察から寄せられた情報を自治体が直接登録することが可能で、通報から県民に伝えるまでの時間が短縮できる。
配信される内容は、主に「クマの目撃場所」「人に被害が及んだ際の状況」「爪痕やふんなどの痕跡」などで、利用者は登録すると地域ごとに情報を受け取ったり、通知の頻度を変えたりと、自由に設定できる。
県はこのほか被害防止対策として、9月までに人とクマの活動エリアを分ける「緩衝帯」を県内13ヘクタールほどで整備することと、放置された約650本の栗や柿の木を伐採する方針を示した。