6月もまた、食品の値上げが止まりません。
帝国データバンクによりますと、猛暑などによる原材料の高騰や、歴史的な円安の影響で「加工食品」や「菓子」など、6月は新たに614品目が値上がり。
さらに政府による補助金の終了で、電気とガスの料金も上がります。
星野さん一家(夫・妻・中学生1人・小学生3人の6人家族)
「もう逃げ道ないですよね」
バスの減便も増えます。JR北海道バスは、運転手不足などを理由に、3日から札幌駅と新札幌駅を結ぶ便など、平日ダイヤ24路線54便を、当面の間、減便します。
20代女性
「普通に生活するだけじゃ、生きにくくい世の中になっているなって」
私たちの生活に、どんな影響があるのか。6月から変わる制度や仕組みについて、もうひとホリします。
■政府による補助金が終了 電気・ガス料金が値上げ
今月の使用分から値上がりするのが「電気料金」です。
値上げの理由は、物価対策として政府が行ってきた「補助」が終了するためです。
北海道電力は、標準的な家庭の場合、前の月から409円上がって9523円となります。
さらに「ガス料金」も同様に、補助金の終了とともに値上がりします。
札幌在住の星野さん一家は、育ち盛りの子ども4人を持つ、6人家族。日頃から、節電を心がけていると言います。
母・星野恵さん
「こまめに電気を消してもらって、電気つけっ放しだったら、誰かが走って消しに行く」
二女・瑠璃さん(9)
「お母さん怒ったら怖いから」
母・星野恵さん
「(Q.日中はリビングの電気は?)基本つけない」
二女・瑠璃さん(9)
「お父さんが勝手につけてお母さんに怒られる」
星野さんの家では、できるだけ無駄な電気を使わないために、家にいるときは、リビングなど一か所に集まるようにしています。
さらに本を読むときは「自然光」を活用し、目が悪くならない範囲で電気代を節約しています。
二女・瑠璃さん(9)
「明るいんだからいいでしょって、(家族)みんなに怒られている」
母・星野恵さん
「カーテンを開けましょう!」
■年金支給額を引き揚げ…2.7%増も実質的には目減り
札幌の囲碁クラブです。シニア世代の収入の柱、年金の支給額も6月から変わります。
今年度の年金の支給額は、昨年度に比べて2.7%引き上げられ、伸び率は、バブル期以来で最も高くなりました。
国民年金では68歳以下の人で月に1750円増え、6万80000円になる計算です。しかし…。
年金受給者
「それ以上にほかの物価が上がっている、われわれの年金は実質上がっていないと、新聞で見て少しがっかりしている」
年金の額は、前の年の物価や賃金に連動して決められますが、支給額の伸び率は、物価や賃金の上昇率よりも低く設定されるため、額面では増えていても、実質的には目減りすることになるのです。
年金受給者
「年金生活者、年金上がらないからね、みんな大変だと思うね」
「女房に言いたい、お小遣い上げてって(笑)」
■1人あたり4万円を減税…定額減税の注意点
一方で、政府肝いりの政策「定額減税」もスタートします。
国民一人当たりの所得税と住民税、合わせて4万円分が減税されますが、なかには申請が必要なケースもあるので注意が必要です。
「定額減税」ですが、1人あたり、住民税1万円・所得税3万円のあわせて4万円が減税されるというもので、例えば、妻と子ども2人を扶養する4人家族では減税額は、16万円になります。
ただ、手続きが必要な人と必要のない人がいます。
例えば、減税額が16万円の家庭では、実際に納めている税金が16万円より多ければ、そのまま税額から引かれますが少ない場合は減税しきれないため、差額が給付されます。
政府の試算によりますと、この対象となるのは、定額減税の対象者およそ6000万人のうち4割近い、およそ2300万人にも、のぼるといいます。
政府のモデルケースでは、「単身世帯」で収入が210万円程度まで。
「夫婦と子ども2人」では、535万円程度まで。
「年金生活での高齢夫婦」では、355万円程度までの人達が対象に、給付の手続きが必要になるとしています。
これらの人たちについては、自治体から通知書が届き、口座の登録などの手続きが必要な場合があるので見落とさないように注意してください。
なお、通知が届く時期は「札幌市」の場合は現在調整中ということです。
自治体や企業の負担も多いといわれるなか、狙い通りにデフレ脱却につながるのか、消費の後押しとなるのか、注視していく必要がありますね、ひとホリでした。2024年06月03日(月) 19時47分 更新
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