大きな口をもつ体長およそ5メートルの奇妙な魚が捕まりました。
26日午前2時ごろ、三重県の尾鷲沖で網にかかったこの大物は…
「メガマウス、顔を上にあげています。メガマウスの顔が見えました。可愛い顔してますね。」(若尾記者)
メガマウスと呼ばれる巨大ザメ。
26日朝、巻き網漁をしている最中に捕獲されました。
「なんか網の中に大きなものがおるって下から言われて。それで見たら・・・メガマウスってことで。生きていたら貴重だと言われたので・・・」(漁師)
三重県では、20年前や去年にもメガマウスが漁船の網にかかったことがあり、千葉県館山市沖でも、悠然と泳ぐ姿が撮影されたばかり。
メガマウスの特徴は、その名が意味するこの巨大な口。
太平洋やインド洋の深い海に生息していますが、実は、国内ではまだ20例ほどしか見つかっていない幻のサメです。
「外洋の深いところにいるみたいで、いわゆる岸沿いに暮らすサメの仲間とは違います。歯がとても小さいので人を襲うようなサメじゃないですし、割とおとなしい」(鳥羽水族館 高村直人課長)
このメガマウスはメスで、いまは南伊勢町の奈屋浦漁港に停泊した、漁船の水槽の中に。
連絡を受けた鳥羽水族館が引き取りを検討しましたが、巨体が入る水槽がなくやむなく断念。
幻のサメ、メガマウス果たして、どうなるのか?
結局26日夜、海に帰すことになりました。