小学校や中学校の校内の調理場で作る「自校式給食」。静岡県内各地で給食のセンター化が進む中、「子どもたちに作りたての温かい給食を食べさせたい」と保護者などの団体が、自校式給食の継続を訴えています。
「手を合わせて下さい。美味しい給食、いただきます」
「いただきます」
静岡県富士市にある岩松小学校です。富士市のほとんどの学校では校内に調理場があり、毎日出来立ての給食を提供しています。この日はビビンバとわかめスープ、人気メニューといいます。
<児童>
Q.学校の給食は好きですか?
「好きです。最高に美味いので、毎日食べたいと思います」
Q.学校に給食室があるのはどうですか?
「温かくてできたてを食べるので、最高です」
「学校にいる子どものみんなも、給食の先生の努力も知れるし、たくさんの人が頑張ってるんだなと伝わるので良いと思います」
県教育委員会によりますと、県内の小中学校で小学校は199校(全482校中)、中学校は79校(全253校中)が自校式給食。小中学校全体の割合では37.8%です。9年前と比べると2.1%、減少しています。静岡市は「物価高」などを理由に、清水区の小学校17校で自校式給食をやめ、給食センターを新設して2029年度から約1万食を一括調理・配送する方針を2023年、発表しています。
「清水区の自校式給食の継続を求める請願を提出しています。よろしくお願いします」
この計画に反対する清水区の保護者らが19日、静岡市議会に「自校式給食」の継続を求めました。
<清水・学校給食を考える会>
「調理員、子どもたち双方の姿が見え、作る側の喜び、食べる側の感謝の気持ちが芽生えることなど心の交流ができます」
保護者らは「自校式給食」が、子どもの食育に重要だと訴えました。
<清水・学校給食を考える会>
「効率とかコストだけではなく、子どもにとってどんな給食がいいかぜひ考えていほしい」
請願は、静岡市議会の6月定例会で審議される予定です。
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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/1243625