再審公判で無罪判決が言い渡された袴田巖さん(88)の弁護団が10月7日、東京高検に控訴断念を求める申し入れ書を提出しました。高検からは、「証拠関係に基づいて判断する」などと回答があったということです。1966年、静岡県旧清水市(現静岡市清水区)で起きたいわゆる「袴田事件」をめぐっては、4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巖さんの再審=やり直し裁判が静岡地裁で開かれ、9月26日に無罪判決が言い渡されました。7日午後、袴田さんの弁護団10人は「検察官には控訴の利益があるとは言えない」などとして、控訴断念を求める申し入れ書を東京高検に提出しました。東京高検の検事からは、「証拠関係に基づいて判断する」と回答があったといいます。<袴田弁護団 小川秀世弁護士>
「袴田さんの健康状態や88歳であるとか、58年事件を継続しているとか、そういうところも検討の対象としているということをおっしゃた。我々としては、袴田さんの状況も考慮して控訴はされないんじゃないかという感触くらいは受けた」控訴期限は、10月10日です。
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