きょうは戦後79年の慰霊の日です。糸満市摩文仁にある平和の礎には朝早くから遺族が訪れ、亡き肉親を偲んでいます。
平和の礎沖縄戦などで犠牲になった24万人あまりの名前が刻まれた平和の礎では亡き肉親の名前に触れ、静かに手を合わせる遺族の姿がありました。
▽祖父・おじ・おばを亡くした伊集盛一さん(80):
「来るたびに戦争はやってはいけないとつくづく思う」
▽伊集政子さん(73):
「(当時)どんな思いだったのか、この時期になると胸が苦しいですね」
戦後、住民が野ざらしの遺骨を収集して建立した魂魄の塔でも遺族が追悼の祈りを捧げました。
▽夫の母と兄2人を亡くした平良捷子さん(86):
「来年は(戦後)80年だからね。お兄さんとお義母さんにね、平和の世の中を守ってください、みんなを守ってくださいとお祈りしました」
戦後79年が経った今もなお、大切な家族や友を亡くした悲しみが癒えることはありません。
平和祈念公園では岸田総理も出席し沖縄全戦没者追悼式典が開かれていてこのあと正午に黙とうが捧げられます。