SATONOが運行されるJR磐越西線・福島県の郡山~喜多方間。1967年7月に電化され盛大に開通式が行われた。一方、喜多方から新潟県の新津間は、非電化のため電車は走れずディーゼル車だけが運行されてきた。
55年がたった2022年3月。
JR東日本は郡山~喜多方間の直通列車を廃止し、会津若松駅で乗り換えるダイヤに改正した。これにより、会津若松から喜多方間はディーゼル車だけの運行となり、電化区間でありながら電車が走らない状況が続いている。
乗客は「以前は何本か直通があったので、それを主に使っていました。直通があったころからすると、ちょっとがっかりという気持ちはあります」「日々利用する方が少ないと、採算の問題もあるし難しいですよね」と話す。この区間の一日の利用客は年々減少傾向にあり、2022年度に初めて1500人を下回った。JRでは、電力設備の管理費用などを削減するためディーゼル車に切り替える、「非電化」を進めることで列車の運行を持続させたい考えだ。
観光の街・喜多方では…土産物を扱う甲斐商店の甲斐修一さんは「喜多方駅が無人化になってってしまうじゃないかとか悪いほうに考えてしまって、とにかく本数を減らさないで今まで通り走らせてい欲しい」と話す。
もうすぐやってくる春の観光シーズン。電車ではなくても、「あいづSATONO」が直通列車として久しぶりに郡山と喜多方を結ぶ。