17日に日本の新たな主力ロケット「H3ロケット2号機」の打ち上げが成功しました。1年前の失敗を乗り越えての成功で、長岡市で開発された技術が貢献していました。
17日に打ち上げに成功したH3ロケット2号機。小型光学衛星を軌道に投入しました。
万感の思いで打ち上げを見つめた人がいます。
■長岡高専 矢野昌平教授
「本当に嬉しい。1月1日に能登半島で地震があって悲しい、2日には羽田空港で事故があって日本大丈夫かと。今後の日本に不安な気持ちになったが今回のJAXAの大成功で不安がぶっ飛びました。」
矢野教授の研究室は学内ベンチャー企業を立ち上げ、H3の燃料を管理するための「AIカメラ」を開発。倉庫のアナログ式の温度計や、湿度計の数値をデータ化するもので管理の効率化につなげました。
一方、去年の初号機は2段目のエンジンに着火せず失敗。燃料の管理が不十分だったのでは、と悔しさを感じていました。
■長岡高専 矢野昌平教授
「自分の中では日本の技術力は世界に誇れるものがあると誇りに思ってましたので、それが覆されたかのような、残念で悲しい気持ちでした。」
AIカメラは、従来は夜間はライトを点灯させたままにして撮影していましたが、虫が寄ってきて撮影できないケースもあったといいます。
そこで、撮影時のみ点灯させるように改善。データ管理をさらに効率化しました。
■長岡高専 矢野昌平教授
「消費電流を少なくして効率的に点灯するようになっているので、そこを学生たちと工夫しながら開発したのが難しかった。失敗によってわかったことや得られた知見がたくさんあったので、それが成功に繋がったと思う。」
H3ロケットは打ち上げコストが従来の約半分となり、今後の宇宙開発の主力として期待されています。ここで磨いた技術を今後に生かします。
■長岡高専 矢野昌平教授
「世の中の役に立ち技術を開発して社会実装にまで繋げる。そいうことを私たちの研究室で続けていきたい。」
2024年2月19日放送時点の情報です
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