警視庁機動隊の観閲式が14日、東京都新宿区の明治神宮外苑で行われ、緒方禎己(よしみ)警視総監らの前で、約1700人が行進した。隊員らは色とりどりの制服や出動服、装備に身を包んで整然と進み、観閲に応えた。
行進は第1~9機動隊と特科車両隊、総理大臣官邸警備隊、爆発物処理や銃器対策、水難救助、山岳救助レンジャーなど、警備部隊や特殊技能を持った部隊が続いた。また、集団警備や災害時に使用する車両、ヘリコプター、警備犬なども披露された。
緒方総監は、警視庁が今年で創設から150周年となったことに触れ、「『治安の最後の砦』としての力を保持し、必要とされるときにその力を遺憾なく発揮し、機動隊に託された使命を果たし続けることを心から願います」と訓示した。
警視庁機動隊は占領下の昭和23年5月25日、「警視庁予備隊」として発足。32年4月1日に「機動隊」と改称され、現在に至っている。