手足や口の中に水ぶくれができる手足口病の感染が福岡・佐賀で広がっています。手足口病は子どもを中心に感染する感染症ですが、医師は大人も感染の恐れがあるとして注意を呼びかけています。
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20日午前、福岡県糸島市の保育園には、元気に遊び回るこどもたちの姿がありました。遊具にまたがってはしゃぐ子や、先生とおいかけっこをする子どもたちも。
遊び終わって、教室に戻る前には、先生と一緒にしっかり手を洗います。こちらの保育園では6月に入ってから、より入念な手洗いを心がけています。その理由は。
■泊保育園・楠原智大副園長
「溶連菌と手足口病が、特に0歳児から1歳児クラスではやっています。」
福岡県によりますと、10日から1週間の「溶連菌」の感染者は、1医療機関あたり7.63人と22週連続で警報レベルを超えています。
さらに、手足や口に水ぶくれができる「手足口病」の感染者は、1医療機関あたり6.39人と警報レベルの基準値である5人をことし初めて超えました。
佐賀県でも手足口病の感染者は前の週から3倍以上増えて5.35人となり、佐賀県は「警報」を発表しています。
こちらの保育園では6月中旬から、特に0歳時から1歳児クラスで感染症が広がっていて、0歳児クラスで8人中4人が手足口病、1人が溶連菌に感染しました。
■ 職員
「乳幼児は免疫力が弱いので、感染するのは仕方がないかなと思います。」
特に乳幼児はなんでも口に入れてしまうため、おもちゃなどの消毒を徹底しています。
■職員
「次亜塩素酸水という消毒液です。消毒をしたり、手洗い、幼児はうがいをして対策しています。」
福岡市中央区のクリニックでも、感染症の患者が増えています。
■みみ・はな・のど せがわクリニック・瀬川祐一院長
「特に手足口病は初夏にはやりやすい。気温がかなり上がったり下がったりというのがありますので、はやりやすい気候になってきたというのがあります。」
この時期に手足口病の感染が増えることは異例ではないということですが、感染しやすい5歳以下の子どもだけでなく、大人も注意が必要です。
■瀬川院長
「手足口病は大人もかかる病気ですので、一部の方はのどが痛くなって食事がとりづらくなったり、熱が高く出たりする方もいらっしゃるので、注意が必要だと思います。」
福岡県や佐賀県は、手足口病はこれから夏に向けてさらに感染が拡大することが予想されるとして、食事の前やトイレの後などの手洗いをすることや、タオルの共有はしないよう呼びかけています。
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