全国から集めた総額は133億円。
観光農園「西山ファーム」による巨額投資詐欺事件で、4年にわたり海外へ逃亡していた元副社長の男の初公判。
裁判で一体何を語ったのでしょうか。香港、タイ、そしてインドネシア、約4年にわたる海外逃亡の末に身柄を確保された山﨑裕輔被告(43)。
起訴状などによりますと岡山県の観光農園「西山ファーム」の実質的経営者だった山﨑被告は、共犯者とともに2018年11月から12月にかけ、元本を保証し月に2%または3.3%の金利を支払うと約束して、3人から合わせて1200万円を受け取った出資法違反の罪に問われています。(確保した警察官)
「(山﨑容疑者は)『友人を通じて1億5000万ルピア(約140万円)を渡す』『大金を渡すから入管に連れて行かないで』と言ってきたので危険な人物だと思った」
山﨑被告は、インドネシアのジャカルタから日本に身柄を移された、ことし3月以降に詐欺の疑いで3度逮捕されていました。
(山﨑裕輔 被告:2019年)
「(Q:ウソをついてカネをだましとったというのはない?)はい。(Q:信じていいですよね?)絶対にない」日本にいた2019年、取材に対し「絶対に詐欺はしていない」と豪語していた山﨑被告ですが、10日に開かれた初公判で…。
説明は弁護人に委ね…
(裁判長):「(起訴内容について)間違いないですか?」
(山﨑被告):「弁護人に説明してもらいたい」
弁護人に説明を委ね、弁護側は「事実に争いはない」などと起訴内容を認める姿勢を示しました。
その後、検察側は「元本保証や高金利を約束し、多額の預かり金をした犯行は組織的・常習的で悪質」などと指摘して懲役2年、罰金150万円を求刑しました。
一方の弁護側は「同種の事案と比べて、そこまで悪質性は高くなく、被害弁済もして反省の意思を示している」などとして執行猶予つきの判決を求めています。(山﨑裕輔 被告:2019年)
「(Q:今後、警察が動いたら?)それは、しょうがないでしょ」
2017年から2019年の間に、全国で133億円を集めた西山ファーム。
(山﨑裕輔 被告:2019年)
「逆に言ったら、そういう司法の判断を示してくれた方が、俺はありがたい」
山﨑被告がこう話した「司法」は、果たしてどんな判断を下すのか。
判決は7月26日に言い渡されます。
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