オリンピックに4度出場し、個人総合2連覇を含む7つのメダルを獲得した体操界のレジェンド・内村航平さんが、北九州市の小学校で「夢の授業」を行いました。子供たちに伝えたのは「最後まであきらめずに挑戦すること」でした。
◆鉄棒の逆上がりを指導
北九州市八幡東区の花尾小学校で行われた夢の授業。先生を務めたのは、元プロ体操選手で世界の舞台で頂点を極めた内村航平さんです。小学4年生のクラスに鉄棒の逆上がりを指導しますが、まずは先生の実力を児童らに披露します。
◆北九州市のスポーツ大使
北九州市生まれの内村さんは、オリンピックに4度出場し個人総合では2大会連続で金メダルを獲得しました。去年、現役を引退し今は北九州市のスポーツ大使を務めています。授業を行った4年生のクラスは、約半分の児童が逆上がりができません。
「地面を思いっきり蹴る!」
◆“あきらめずに挑戦を”
内村さんは児童一人一人に声をかけ、両手の幅や地面を思いっきりけることなど逆上がりのコツを分かりやすく教えます。授業を始めてから約30分後、あきらめずに挑戦し続けた児童は…
「がんばれ、がんばれ!」(逆上がりができて拍手)
内村さん「(ハイタッチ)泣いてるよ~」
児童「うれしかった。(Q何を教えてもらった?)足の位置とか手の幅とか」「一人一人の回り方の特徴を気にして教えてくれていたので、すごいと思った」
内村さんを一目見ようと保護者も授業を見学に訪れました。
保護者「新型コロナの間に公園が閉鎖されているところもあって、運動能力が落ちているのが今の学年だから、すごく良い企画だなと思って見ていました。私も教えてもらいたいです」
◆「挑戦することの大切さ」
「夢の授業」はおととし、北九州市で開催された世界体操をきっかけに市が主催したもので、内村さんは来年2月ごろにも花尾小学校を訪れる予定です。
内村航平さん「できなかったことができる喜びを改めて感じさせられた。あの気持ちを忘れずにいろんなことにつなげていってほしい」
体操界のレジェンドから直接指導を受けた子供たち。「挑戦することの大切さ」はしっかりと伝わったようです。