あと5カ月と迫ってきたアメリカ大統領選挙。トランプ氏は、81歳というバイデン大統領の高齢を繰り返し指摘するネガティブキャンペーンを展開している。
■トランプ陣営 “不自然”なバイデン氏の動画を投稿
先週行われたG7サミットの一コマ。首脳らが集まり拍手するなか、バイデン大統領は笑みを浮かべながら、一人、別の方向へ歩いていく。このようなバイデン大統領の動画を、トランプ陣営などは次々に投稿し、健康不安をあおる戦略をとっている。
10日、ホワイトハウスで開かれたイベントに参加したバイデン大統領。皆が歌い踊るなか、バイデン大統領は笑みを浮かべ、直立しまま微動だにしなかった。その間およそ20秒。
このバイデン大統領の様子を、トランプ陣営などがSNSに「バイデンは、なぜ動かない?」と投稿した。
アメリカ大統領選挙まで5カ月をきるなか、トランプ陣営は今、81歳というバイデン大統領の“健康不安”を繰り返しあおっている。
14日に投稿した動画だ。イタリアで行われたG7サミット。首脳らが集まり拍手するなか、バイデン大統領は笑みを浮かべながら一人別の方向へ歩いていき、親指を立てている。そんなバイデン大統領を、イタリアのメローニ首相(47)が皆のもとへ呼び戻す。この動画を投稿し、こうコメントした。
トランプ陣営などが運営するX
「バイデンは、何をしているんだ?」
動画は、すでに350万回以上再生されている。
■揶揄するはずが…言い間違えたトランプ氏
一方、14日に誕生日を迎え78歳になったトランプ前大統領。AP通信によると、トランプ氏は15日に行われた選挙キャンペーンで、「彼(バイデン大統領)は認知能力テストを受けるべきだ」としたうえで、自らは認知能力テストで好成績を取ったと自慢したのだが…。
トランプ前大統領
「(テストは)ロニー・ジョンソン医師にやってもらった」
正しくは「ロニー・ジャクソン」医師。トランプ氏は、バイデン大統領を揶揄(やゆ)するはずが、自ら言い間違いをしてしまったのだ。
78歳と81歳の事実上、一騎打ちとなっているアメリカ大統領選挙、国民はどう見ているのか。
■「2人とも年を取りすぎている」59% 世論調査
政治家の高齢問題は、アメリカで大きな関心事になっているようだ。
アメリカ北部のノースダコタ州では11日、任期中に81歳以上になる候補の上院、下院への出馬を禁止するという州憲法の改正案が住民投票で可決された。
有権者の投票による今回の結果は、アメリカでも進んでいる政治家の高齢化という問題に一石を投じている。
2月に行われた世論調査では、81歳のバイデン大統領と先日78歳になったトランプ前大統領について、「2人とも2期目を務めるには年を取りすぎている」と答えた人が59%にも上ったことが話題となった。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年6月19日放送分より)
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