#thematch #天心 #武尊 #那須川天心
那須川天心との世紀の一戦を控えた武尊「現在の心境は無」【THE MATCH 2022】
“神童”那須川天心“最強”武尊撃破! 世紀の一戦は5-0の判定勝利 THE MATCH
<キックボクシング・THE MATCH 2022>◇19日◇東京ドーム
プロ通算46戦無敗でRISE世界フェザー級王者・那須川天心(23=TARGET/Cygames)が、世紀の一戦を制した。
【写真】1回、那須川天心の強烈なパンチが武尊の顔面をとらえた
K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者武尊(30=K-1 GYM SAGAMI-ONO KRES)との58キロ契約3分3回(延長1回)に臨み、5-0判定勝ち。14年7月にプロデビューし、公式戦では負けなしの47連勝。宣言通り、キックボクシングからボクシングに転向する。
試合前、那須川は話していた。「ワクワクする」。常に追われる立場にいた“神童”に、忘れていた感情が沸き起こった。久々に胸の高鳴りを感じる一戦だった。
K-1で3階級制を成し遂げ、41戦40勝(24KO)1敗の圧倒的な成績を誇る“最強”武尊。団体の中で「敵がいない」と言われ続けた那須川自身の境遇と重なった。頂点に君臨したこの5年間において「那須川よりも強いのではないか」と評されることもあった存在だった。「そんな時こそ、僕は強い。キックボクシング人生でやってきたことをすべてぶつける」。15年の対戦要求から約7年、思いのたけを全てをぶつけた。
心の準備の重要性を思い知らされたのは、大会前。プロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)からのアドバイスだった。ビデオ通話で話し、「考えるな。すべては試合が終わってから考えろ。今度の相手は俺じゃない」とエールを送られた。
18年大みそか、総合格闘技イベントRIZINで、ボクシングのスパーリング形式で対戦。人生初を含む3度のダウンを奪われ、記録がつかない非公式戦ながら、唯一「勝てなかった試合」を戦った相手だ。
レジェンドのその一言に、那須川は「(自分がやってきたことは)間違いがないと思えた」。自分を信じ、迷いなく拳を振りぬいた。
この試合を最後に、ボクシング転向を表明していた。それでも「1度ボクサーになる気持ちは捨てた」と、燃え尽きる覚悟で臨んだ。先月末に4泊5日で行われたRISEの合同合宿では、選手からの質問に惜しみなく答えた。「年上、年下関係なく、練習の姿勢などをみんなに見てもらおうという気持ちで(合宿)に臨みました」。
世紀の一戦で見せた渾身(こんしん)のファイト、残した数々の伝説は、キックボクサーの道しるべになる。
▽2R 武尊が距離を詰めようと前に出る。右のミドルキックから突破口を図るが那須川にうまくかわされる。武尊の頭が那須川の右目上に激突し、ドクターチェックが入って残り約2分で試合が中断。再開後、武尊の右カウンターが那須川をとらえる。残り約1分、武尊が那須川を投げ飛ばして再び試合が中断。武尊には口頭で注意が与えられる。(那須川―武尊 10―10、10―10、10―10、10―10、9―10)
▽3R 武尊が出てくるところ、那須川が左カウンター。さらに的確なジャブを浴びた武尊はあせりか、大振りが目立つ。激しい打ち合いで、武尊が「こいよ」とばかりノーガードで挑発。ラスト30秒で魂の打ち合い。終了のゴングが鳴り、お互い抱き合って健闘をたたえる。判定は5―0で那須川の手が上がった。(那須川―武尊 9―10、10―10、10―10、10―9、10―10)
◆那須川天心(なすかわ・てんしん)1998年(平10)8月18日、千葉県生まれ。5歳で極真空手を始め、小5でジュニア世界大会優勝。その後キックボクシングに転向し、14年7月にプロデビュー。15年5月にプロ6戦目で史上最年少16歳でRISEバンタム級王座に輝いた。16年12月にRIZIN初参戦。18年6月には階級を上げ、初代RISE世界フェザー級王者に。プロ通算成績は46戦46勝(28KO)。20年6月から始めたユーチューブの登録者数は89・2万人。165センチ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/59754509282137dca7fe0e91bdc6d1930bfa0fda
関連
https://youtu.be/h49BYu-hbwc
https://youtu.be/269nJNcIX7c
https://youtu.be/M15JpSVeQNw
https://youtu.be/sa3nBRr9eN0
https://youtu.be/iOtZ7spO2yM