大みそかの「第73回NHK紅白歌合戦」（後7・20）のリハーサルが28日、東京・渋谷のNHKホールでスタート。人気バンド「SEKAI　NO　OWARI」の出演時に紅組、白組の枠を超えた豪華共演が繰り広げられることが分かった。 「SEKAI　NO　OWARI」の出演時に、紅白ならではの奇跡のコラボが実現する。共演するのは紅組の乃木坂46、NiziU、白組のJO1、SixTONES、郷ひろみ（67）の計5組。総勢50人ほどのダンサーたちが、組の垣根を越えてNHKホールのステージ上に一堂に会し、ダンスパフォーマンスを披露する。 　踊るのは「Habit」のミュージックビデオ（MV）でメンバーが踊る「クセ強ダンス」。両手で膝を押さえてぐるぐる回すなど、コミカルでインパクトある動きが大きな話題となった。 　セカオワは男女混成の4人組バンドで、4年ぶり6度目の出場となるが、今年は初めて紅組から出場。近年の紅白ではジェンダーレスを掲げるような演出を取り入れることも多く、それを象徴するような演出が今回のコラボとなる。ステージ上では、性別関係なく若手からベテランのアーティストたちが同ダンスで息を合わせる。同局関係者は「紅白ならではの豪華な共演で、今の時代にふさわしいメッセージを届けられたら」と期待を込めている。 　「Habit」は6月にリリースされ、サブスクリプション（定額聴き放題）、MVともに再生回数がヒットの基準と言われる1億回を優に超える大ヒット。特にMVのダンスは人気ユーチューバーのHIKAKIN（33）らマネをする人が続出し、ダンス動画が映像共有サービス「TikTok」に次々と投稿された。総再生回数は、ヒット基準の20倍となる20億回を超えている。 　当日のダンサーには「Habit」の振り付けを担当したダンサー・パワーパフボーイズも参加する。関係者は「誰もが知るダンスを紅白ならではの演出で披露する。前半の大きな目玉になることは間違いないだろう」と語っている。 　≪MAKO「成長できた1年」≫女性9人組「NiziU」はデビューから3年連続3度目の出場となる。この日のためだけに用意したピンクと黒の衣装で登場。今年は単独ツアーや初のドーム公演などを行い、リーダーのMAKO（21）は「1年で凄く成長できたと思うので、その成果を発揮できたら」と意気込み。同じ事務所の先輩で憧れの存在だという「TWICE」との共演にMIIHI（18）は「凄く光栄。私たちらしいパフォーマンスをお届けして、TWICEさんとも素敵な思い出をつくれたら」と笑顔で語った。