800年以上の歴史を持つ刃物の産地、岐阜県関市にある工業用刃物のメーカーが、自社の独自の技術を活用し抜群の切れ味をもつ家庭用の包丁を開発しました。
開発に使われたのは「禁断の素材」とよばれる金属でした。
その素材とは超硬合金。ダイヤモンド、サファイヤに次いで硬い素材ですが、加工しにくいことがネックでした。
その加工を可能にしたのが太さ0.25mmの真ちゅう製のワイヤー。1/1000ミリの細かい加工が可能です。
水の中でワイヤーに電流を通すとその温度は7000度にも。しかし1分間に切断できるのはわずか0.5mm。こうして作られた包丁は厚さが通常のものの半分の1.15mm。抜群の切れ味と評判でその価格が3万4,650円と高額にもかかわらず、アメリカからも注文が来るなど、およそ1億円を売り上げています。