2,024年5月24日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
糸満市摩文仁の平和祈念公園にあるダバオ之塔で19日、
「第46回ダバオ之塔慰霊祭」が開かれ、
遺族らおよそ140人が参列し、
太平洋戦争時にフィリピン・ミンダナオ島
ダバオで亡くなった県出身者を追悼しました。
慰霊祭で県フィリピン・ダバオ会の上原会長は
「大戦で亡くなられたみなさまのご冥福を心から念ずる。
これからの社会に向けて前進し、発展をしていく決意だ」と
弔辞を述べました。
ダバオ生まれの93歳の女性は、
熱帯雨林を逃げ惑っている時に
母親を亡くし遺骨は見つかっていませんが、
心臓の手術を二度乗り越え、
元気で過ごせていることへのお礼の気持ちを
伝えているということです。
焼香の際に、亡くした弟と妹2人の
名前を呼んで手を合わせた87歳の女性は
「魂は来ているはず。連れてきてねと両親に願って、うーとーとーした。
戦争がなければ2人は死ななかった。戦争はだめ」と涙をこらえました。
父とおじ、妹2人を失った95歳の男性は、
7月に5年ぶりに再開する「ダバオ慰霊と交流の旅」に参加する予定で、
「毎年、同じ気持ち。供養になる」と悼んでいました。