サッカーJ2モンテディオ山形の新しい本拠地となる天童市の新スタジアムについて、クラブは2027年の完成を目指すと発表しました。宿泊やレジャーなどを複合施設を併設し、観光拠点をつくる構想も明らかにされました。
【中野暁アナウンサー】
「新しいスタジアムは、現在のスタジアムの道路を挟んで向かい側の特設駐車場に建設予定。着工は2年後。ホテルや商業施設なども併設していきたいとしています」
現在のスタジアムが、Jリーグスタジアムのライセンス基準に合っていないことなどから、建設への動きが進んでいた新スタジアム。モンテディオ山形は10月6日、その新スタジアムの構想を発表しました。
【モンテディオ山形 相田健太郎 社長】
「来場する方にとって、エンターテイメントとして、いろんなものを提供しているアメリカのサッカースタジアムを模倣した方が良いのかなという考えに落ち着いている」
スタジアムの観客席は全席を屋根で覆い、収容人数は1万5000人を想定しています。
球技専用のスタジアムとする予定ですが、コンサートやイベントが開催できるよう検討するということです。また 屋根へのヒーター設置など、雪対策も盛り込む方針です。
【モンテディオ山形 相田健太郎 社長】
「まだどうなるか分かりませんが、冬場に試合をしなければいけない状況が出てきた場合、お客様をお呼び出来る環境があるかないかでいくと、今はない。それを考えたらやらなきゃいけないことが当然」
当初2025年の完成としていましたが、コロナ禍や物価高騰を理由に2025年の着工、2027年の完成を目指すということです。
また 建設費についても、当初の想定を上回る可能性を明らかにしました。
【モンテディオ山形 相田健太郎 社長】
「コロナ禍の前、約100億くらいと思っていた。25%増と言われ、簡単に言うと、約120から125億をターゲットにしたい」
一方 6日の会見で強調されたのは、スタジアム内や周辺に複合施設を建設する構想です。
ホテル・レジャー施設の建設やスタジアム内へのラウンジを整備し、関係人口や交流人口の増加を目指すということです。
【モンテディオ山形 相田健太郎 社長】
「主語がサッカーでなくても来れる場所にしないと、その場所は流行らない。サッカーが主語になるために、新しいものをつくった後、われわれがどういう努力をしていくかが一番重要」
スタジアムの建設後10年間の経済波及効果は、以前230億円としていて、周辺の複合施設が実現した場合は、さらに増えると見込んでいます
今後は事業を進める新たな会社を設立する方針ですが、詳細は明らかにされていません。
また 県や自治体からの補助金についても協議を進めていて、年度内に結論を出したい考えを明らかにしました。
【山形テレビニュース】
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