5月3日から大型連休後半です。コロナの「5類」移行後、初めてのゴールデンウイーク。それでも素直に喜べない人も多いのではないでしょうか。ホテルや旅館の宿泊代が各地で高騰しています。観光地を取材しました。
日本三景の松島です。平日にも関わらず、5月1日も多くの人たちでにぎわっていました。しかし、旅行者の頭を悩ませているのが…。
大宮からの旅行者
「去年より料金があがっていると感じる」
「6泊で3,4万ぐらいあがっている」
札幌から5泊6日の旅行者
「札幌から5泊6日。予算は全部で20万円ぐらい、3人で。物価があがっているので食べ物は素泊まりで節約した」
名古屋から2泊3日の旅行者
「名古屋から2泊3日。予算15万円。1泊1万円は上がったのでは」
Q.その分どこかで節約?
「ビールをコンビニで買うようになった旅館ではなく…」
ある調査では、今年のゴールデンウイークの予算は、去年より1万円も低いおよそ2万9000円。財布のヒモは固くなる一方、予算の多くを占める宿泊料金は上がっています。
松島町で創業88年の歴史をもつこちらの旅館。松島の美しい景色がのぞめると人気で、連休中は平日を除いてほぼ満室だということです。しかし宿泊料金はというと…。
小松館好風亭 小松篤司社長
「去年にくらべて1000円、2000円程度値上げした。人件費、水道、光熱費、食材費含めて全てが値上げしている状況のため、値上げせざるを得ない」
値上げ分をすべて宿泊料金に転嫁すれば、さらに数千円値上げが必要になるものの、「夕食なし」や「素泊まり」などでコストを抑え、需要を取り込むことにしています。
小松館好風亭 小松篤司社長
「値上げした分、サービスや料理の工夫などをして、よりお客さまに楽しんでもらえるような宿をめざしている」
ホテル代が高騰するなか人気を集めているのが…。
記者リポート
「こちらで行っているのはキャンピングカーのレンタルです。GW中は予約でいっぱいだということです」
貸し出しできるキャンピングカー2台は連休中フル稼働。最大7人乗りのこちらの車は、キッチンに加えて家電も完備。外からでも直接入れるシャワーもあります。ベッドは大人5人が寝られるサイズ。これ1台で、旅をしながら“おうち気分”。
グレイスキャンプ 前田純典さん
「コロナ禍以降どんどん人気が高まってきて、ホテルなどどこかを予約したりではなく、自由に寝泊まりできるのが大きな魅力」
ゴールデンウイーク価格でいつもより高めですが、1日レンタルで税抜き4万5000円。米沢市から来たこちらの男性は、去年、キャンピングカーデビュー。今年の連休も借りに来ました。
去年に続きレンタルの旅行者
「泊まる所を気にせず動けるし、計画変更しても泊まれて非常にいい。家族4人で行ったから、普通なら1泊2万円なら8万円だから安いよねと」
今年は5泊6日で北海道旅行。フェリー代も含めて予算はおよそ40万円、家族4人で1人およそ10万円です。
5月3日からゴールデンウイーク後半。旅の楽しみ方は予算やスタイルによってさまざまです。