ツイセキです。
広島駅前の大州通りに路面電車の通る橋桁が設置されましたが、その前夜にはペデストリアンデッキの架設も行われていました。
限られた深夜の時間に進む工事の裏側を取材しました。
一晩にして、また大きな変化を見せた広島駅南口…。その前夜にもう一つの工事がヤマ場を迎えました。
駅の東側にある高層マンションや商業施設からなる「Cブロック」と新しい駅ビルを繋ぐ工事です。
【鈴木記者】
「駅ビルの東側です。広島駅という名前が見えるようになっていますが、その手前、いまクレーンが伸びています」
【広電広島駅JV・小林 優也 主任】
「一般の方がこちらを通って、あちら側の2階にそのまま行けるようになる」
Q:ここから新駅ビルの方に
「そうですね」
トレーラーでパーツが運び込まれ、この日行われたのは歩行者専用の橋ペデストリアンデッキをかける工事です。8トンから9トンある橋桁が空中を移動していきます。
【鈴木記者】
「高さを合わせながら、いま固定されようとしています。そして、あちら、繋がる最終地点の広島駅ビルの高さから、いま水平等をみながら、連携して作業が進められています」
通行人の中には足を止め、その作業を食い入るように見る人の姿も…
【通りがかった人は】
「これからより使いやすく便利になっていくという感じがして…」
(10年ぶりに春から広島で生活)「驚きと次何がどう変わるんだろうというワクワクというか」
そして工事は…。
【広電広島駅JV・小林 優也 主任】
「あと残り長さ7mのものになります。最後の桁を地組して架設する」
最終的につながる橋桁の長さは29.5メートルですが、場所的な理由から分割して架設され最後の1枚も現場で2つのパーツを組み合わせクレーンで運びます。
【鈴木記者】
「午前1時すぎです。いまゆっくりと持ち上げられました。近くには電柱もありますし、細い道路上での作業、限られたスペースで作業員が連携して、広島駅側とCブロック、いま橋桁が繋がりました」
交通規制などで近隣住民の理解を得ながら限られた時間、限られたスペースで無事に終えたペデストリアンデッキの架設。
来年春の開業以降、どのような役割が期待されるのでしょうか。
【広島市・広島駅南口整備担当 沖田 隼人 技師】
「2階レベルで愛宕踏切の向こう側まで一階部分に降りることなく通っていただけるということで、非常に重要な役割があると考えている」
車が行き交う地上を通ることなく、マツダスタジアム方面へ。
カープの試合時など多くの人で混雑する際も安全に歩くことができます。
【広島市・広島駅南口整備担当 沖田 隼人 技師】
「今後も屋根の整備やタイルの整備が続いていくので、一日でも早く皆様に使っていただけるように整備を進めてまいりたい」
また、「広島JPビルディング」側と東西一直線に通れるようになるため移動もスムーズになりそうです。
<スタジオ>
確かにカープ戦がある日は非常に人の数も多くて、ごった返すような印象がありましたけど匹田さん、かなりこの辺りの混雑の分散にも役立ちそうですね。
【コメンテーター:広島大学大学院・匹田 篤 准教授】(社会情報・メディア論が専門)
「歩車分離っていう言葉もあるんですけれども、車が走る平面と、人が歩く平面を分けるっていうふうな考え方で、単に近未来的というだけではなく、歩行者が安心して歩くことができるっていう意味で、これから期待されます。それと同時に安全だっていうだけじゃなくて、歩いて楽しいっていうふうなことを考えると、カープが勝った後のいいイメージを持ったまま歩けるいい空間になりますね」
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