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日本のプライマリ・ケア医学と心身医学
著:日野原重明
https://luke.repo.nii.ac.jp/record/515/files/19990806163435000476001.pdf
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《AI要約》
この放送では、毎朝健康に関する話題を取り上げています。今回は30年以上前に書かれた論文を紹介します。その論文は、日本の心身医学とプライマリ・ケア医学の発展と統合について論じたものです。
心身医学と呼ばれる分野は、日本では1959年に設立された日本精神身体医学会に始まり、60年以上の歴史があります。当初は神経症やストレス性疾患が主な研究対象でしたが、現在では機能性身体症状障害や生活習慣病も研究範囲に含まれています。アメリカのエンゲル博士のバイオサイコソーシャルモデルの影響を受けており、患者を総合的に捉える視点が特徴です。
一方、プライマリ・ケア医学は1960年代にアメリカやイギリスで発展し、日本には1973年に紹介されました。家庭医やプライマリ・ケア医の4つの役割として、1)アクセスしやすさ、2)幅広い診療、3)調整役、4)患者への責任があげられています。
心身医学とプライマリ・ケア医学には共通点が多く、バイオサイコソーシャルモデルの考え方を共有しています。さらに倫理的側面も重視しており、正解のない問題に対しては患者・家族と共に倫理的に考えることが大切だと指摘されています。また、行動医学の要素も心身医学に取り入れられつつあります。
終わりに、この30年以上前の論文で提起された課題は今でも残されていると述べられ、心身医学とプライマリ・ケア医学の統合はまだ実現できていないと指摘されています。