洋子、ミホ、ちゃぶ台を囲んでなにやらお話し中。
洋子「あ、そうだこれ。この前ちょっと話してた」
洋子、華やかな柄のバッグをちゃぶ台の上に置く。
ミホ「すごーーい!これ、洋子さんがつくったの!?」
洋子「着物のね、余ってる帯がいっぱいあったから。なにかに
利用できないかな、って思って」
ミホ「それで・・・こんなバッグができたの?」
洋子「お店に出せるレベルよね」
ミホ「自分で言うんだ」
洋子「気に入った?」
ミホ「ぜひとも、購入させてください」
洋子「購入なんて。そんなつもりないわよ。あげる」
ミホ「いや、こんな素敵なバッグ、ただでもらうわけにいかない」
洋子「趣味の域を超えてるもんね」
ミホ「自信はあるのね」
洋子「お店出したら・・・絶対、人気が出ると思うんだけどなあ」
ミホ「出せばいいじゃん!洋子さんのお店、行ってみたいなあ」
洋子「でも、私お店をやるのに必要な経営の知識?とか全然ないし。
今みたいに、趣味で作って、友達にあげるのがちょうどいいのよ」
ミホ「教えてくれるところがあるの」(リーフレットを取り出す)
洋子「え?」
ミホ「武蔵小山創業支援センター、通称・ムサコハウス」
洋子「ムサコハウス?」
ミホ「起業を目指す、主に女性をサポートしてくれる施設なの」
洋子「へえ・・・・・・え、ミホちゃん、なんでそんなとこ知ってるの」
ミホ「実は・・・私も、起業しようと思って」
洋子「え、そうなんだ。なに屋さん?」
ミホ、無言で、自作のきらびやかなバッグをちゃぶ台に上げる。
洋子「ライバルだ・・・!」
トーク
団長・安田さち、藤井あい子さんと向かい合って
団長「おお、あのバッグ欲しいな」
さち「ね!素敵だったね。ということで、今回は武蔵小山創業支援
センター MUSAKO HOUSEに来ています。すごくきれいな施設ですね」
藤井「ありがとうございます。こちら武蔵小山創業支援センター
ムサコハウスは、2021年にリニューアルオープンしまして
“主に女性の起業・創業を応援する施設”として、運営を行って
います」
団長「ってことは、男性の団長は支援受けられない?」
藤井「大丈夫です。そんなことなく、どなたでもご利用いただけます。
品川区民以外の方もご利用いただける施設となっています」
団長「太っ腹!」
藤井「品川区に起業とか創業する時に拠点を持つメリットを感じて
いただけるように、ほかの方でもご利用いただけるようになって
おります」
さち「ムサコハウスでは、
どのような起業支援を行っているんですか?」
藤井「起業を考え始めた方にご利用いただきたいのが、
起業の無料相談となっております。こちら60分間で起業支援の
プロから無料でご相談受けることができます」
団長「起業の手続きについて教えてくれるのですか?」
藤井「はい。例えば、ぼんやりとこういうことで起業できるのかな
というご相談から趣味とか特技を生かして、
どうやって起業に結びつくかといったご相談も可能です」
団長「俺やったら自転車のパーツもあるし、さちの服いっぱい余って
るから、あれを販売できるやつ・・・やります!やります!」
さち「もう個別相談みたいになっちゃいましたね」
藤井「「個別相談」は、事前にご予約が必要となります。
武蔵小山創業支援センターの無料のユーザー登録をしていただき
まして、その後にお申し込みをいただいて相談に来ていただければ
と思います」
さち「他にはどのような起業支援がありますか?」
藤井「お子様も同伴してご参加できるようなセミナーありますので、
ぜひ子育て中の方もご参加いただければと思います」
団長「セミナーを聞いていきなり実践ってできるもんですか?」
藤井「ムサコハウスの1階にですね。「チャレンジショップ」
といって、テスト出店できるような設備を設けてますので、
審査は必要になるんですけども、ご出店いただいて販売してみる。
っていうような経験を積むことができます」
さち「やりたくなりますね。
いやぁ、今日はありがとうございました」
団長「ありがとうございました。頼もしい」
団長・さち「団長、さちの「安田大サービス」のコーナー!」
団長「今日はこれだけは覚えてください。(フリップを読む)
女性が起業するなら MUSAKO HOUSEへ 」
(藤井、紙ふぶきを降らせる)
さち「団長も起業するって言ってたけど、本当にする?」
団長「もちろんです。団長ランドを設立します!」
藤井「遊びに行きます」
団長「年間パスあげます」
藤井「やった!」
ミホ、洋子、じーじ、ちゃぶ台を囲んでお茶を飲んでいる。
ミホの前に、異なった柄の二つの小さなカバンが置いてある。
じーじ「じゃあ、今は二人とも、起業を目指して勉強中なのか」
洋子「いろいろ初歩的なことから相談に乗ってもらえて、本当に
助かってるわよね」
ミホ「うん。お義父さん、この柄とこの柄だったら、どっちが
良いと思う?」
じーじ「うーん、おれはこっちかなあ」
じーじ、手前のカバンに触れようとする。
ミホ「あっ。あんまりベタベタ触らないでね」
洋子「商品だから」
じーじ、申し訳なさそうに頭を下げる。