JR東日本が、都心から羽田空港まで直結する「羽田空港アクセス線」の工事に着手することを発表しました。東京駅から羽田空港まで、乗り換えることなく約18分で行けるようになるといいます。2031年度の開業を目指すというこの路線、その背景には“国際競争力の強化”という狙いもあるといいます。
■羽田空港まで何分短縮?
有働由美子キャスター
「東京駅から飛行機で旅行に出かけるとき、現在は羽田空港まで『浜松町駅からモノレール』に、もしくは『品川駅から京急線』に乗り換える必要があります。こうした中、JR東日本は、東京駅から羽田空港まで“JR1本”で行けるようになる、そのための工事をスタートすると発表しました。かなり便利になるという人が多いのではないでしょうか」
小野高弘・日本テレビ解説委員
「これはJR東日本が計画する『羽田空港アクセス線』です。東京駅から羽田空港まで、乗り換えることなく約18分で行けるようになるといいます。モノレールや京急を利用すると30分以上かかりますが、10分以上短くなります。6月から工事が始まり、2031年度の開業を目指すといいます」
■「羽田空港アクセス線」のルートは? 「東山手」だけでなく「西山手」「臨海部」ルートも
小野委員
「どのようなルートになるかと言うと、羽田空港の地下に『羽田空港新駅』のような駅を作って東京駅とつなげます。この『東山手ルート』は2031年度に開業予定で、宇都宮線や高崎線、茨城方面の常磐線からの直通運転も計画してるといいます。また、新宿駅とつながる『西山手ルート』や、『臨海部ルート』も今後、建設する予定です」
有働キャスター
「東京から羽田空港に行く人だけでなく、たとえば『出張で羽田空港に着いて、埼玉に打ち合わせに行く人』などにとっても便利になりますね」
■「羽田空港アクセス線」開業へ…大きな狙いは?
小野委員
「現在、休止している貨物線を新しい路線として有効活用するため、1から作るよりも費用の負担が少ないといいます」
「さらに、“国際競争力の強化”といった大きな狙いもあります。空港から都心へ乗り換えなしでアクセスできるようにすることで、海外の主要空港に負けないよう、羽田空港の魅力をもっと高めるというものです。公共交通政策が専門の名古屋大学大学院の加藤博和教授は『海外からの観光客にとってもメリットが大きい。羽田空港はターミナル駅に直通できない点で海外の空港と比べると劣っている』として、この羽田空港アクセス線の重要性を強調しています」
有働キャスター
「落合さんは、どうみましたか?」
落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「僕は車を利用することが多いので、今でも羽田空港は世界のいろいろな空港と比べてもアクセスが便利だと思っています。日本の乗り換え案内は割と良くなったと思うんですよ。(駅に)番号が付いたりとかして、かなり丁寧になったと思いますが、アクセスが良くなることは、東京全体にとっていいことだと思います」
有働キャスター
「世界中で観光客だけではなく、外国企業の誘致や奪い合いも起きている中で、東京が生き残るには、この”十数分の短縮”や“乗り換えなし”は大きいのかもしれません」
(2023年4月4日放送「news zero」より)
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